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【最新動向】エグゼクティブ転職市場

2025.05.26

求職者向け

― どの業界・どの年齢層で、今「本当に求められている」のか?

私たちは日々、数多くのエグゼクティブ人材と向き合い、企業の経営者・投資家とも対話を重ねています。その中で、机上のデータだけでは見えてこない「実際に今、求められている人材像」がはっきりと浮かび上がってきます。

今回は、業界別・年齢別に、最新のエグゼクティブ転職市場の動向と、現場で私たちが実際に目にしている「生の声」「変化の兆し」をお届けします。


1. 最も動きが活発なのは「PEファンド投資先」

まず断言できるのは、「PEファンドによる投資先企業」のCxO・経営幹部ポジションが、ここ2~3年で圧倒的に増えているということです。

私たちが支援したケースでも、

  • CEO(40代後半、業界再生型の案件)
  • CFO(30代後半、ハンズオン型ファンド投資先)
  • CHRO(50代前半、IPO準備フェーズ)

と、業界も年齢も様々なCxOが起用されています。共通するのは、「経営の解像度が高い」こと。特に中堅企業における実行力、巻き込み力、現場感覚のある幹部が、強く求められています。

投資後3~5年でのバリューアップが期待されるため、”即戦力”の度合いが非常に高い傾向にあります。


2. デジタル領域×伝統産業で“攻めのCxO”が必要とされている

大手企業においても、「製造業 × DX」「小売業 × EC強化」「不動産業 × SaaS活用」など、レガシー産業がデジタル化に舵を切っており、その変革を担うCxO人材の需要が拡大しています。

とある大手メーカーでは、
「デジタルマーケ経験のある40代のマーケティング責任者」が、
新規D2C事業立ち上げの陣頭指揮を取っています。

この方は、もともとIT企業出身で、メーカー経験はゼロでしたが、
「変化を仕掛ける力」に賭けたいという経営者の強い想いで抜擢されました。

このように、「業界経験」よりも「変革志向」「スピード感」に重きを置く傾向が強まっています。


3. 年齢の壁は“再定義”されている

従来は「CxOポジション=40代がピーク」と言われてきました。
しかし、実際には下記のような動きも増えています。

■ 30代後半でCxOに抜擢されるケース

スタートアップ・ベンチャー・PEファンド投資先では、
「勢い」「柔軟性」「実行スピード」が買われ、30代でのCFO・COO登用が多数。

■ 50代で再度キャリアアップするケース

成熟企業・再成長フェーズ・M&A後の統合局面では、
「落ち着いたマネジメント」や「修羅場経験」が評価される傾向にあります。

特に50代の方に多いのが、
「新卒から勤め上げた会社を卒業し、キャリアの総仕上げとして新天地を探す」パターン。
弊社で支援したケースでも、上場企業役員を退任した50代後半の方が、PE投資先の経営者に就任し、M&AでのExitを実現した事例があります。


4. 「肩書きより役割」重視の傾向が加速

これは、弊社のクライアント(採用企業)側と会話する中で、特に強く感じていることです。

以前は「役職」や「会社名」で評価されることも少なくありませんでしたが、今は明確に「何を実行したか?」「どうやって周囲を巻き込んだか?」という実績とストーリーが重視されています。

事実、某大手企業の社長候補選考においても、「大手商社出身」というネームバリューより、「中堅企業で赤字事業を黒字化させた経験」が決定打となったことがあります。


5. 今後注目すべき業界

以下の業界は、今後さらにハイレイヤー人材の動きが加速すると予測しています。

  • ヘルスケア/製薬(グローバル展開・規制対応)
  • 物流・インフラ(2024年問題後の再編)
  • 再生可能エネルギー・ESG関連
  • 地域企業の第二創業(後継問題の増加)

特に地方企業の「ポスト創業者案件」は、やりがいも裁量も大きく、志のあるハイレイヤーにとっては狙い目です。


◆ 最後に:市場の動きに流されず、自分の“ストーリー”を持つこと

転職市場は日々動いています。しかし、最も評価されるのは「自身の軸を持ち、どういう価値提供ができるか」を言語化できる人です。

私たちは、単なる紹介ではなく、「その人の本質的な価値が、どこで一番活きるか」を共に考え、提案しています。

市場が動く中で、自分も変化を楽しみたい方。ぜひ一度、私たちとお話ししましょう。

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