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【特集】リーダーシップスタイルの変化と求められるマネジメント像

2025.05.26

求職者向け

― 指示型リーダーはもう古い?共感型・支援型リーダーが選ばれる理由

「部下に背中を見せてついてこさせる」――そんなリーダー像は、今や多くの現場で機能しなくなりつつあります。

私たちは日々、CxOクラスや部長職以上のハイレイヤー人材と向き合いながら、企業側が求めるリーダー像の大きな変化を肌で感じています。この記事では、現代の組織において「どのようなリーダーが選ばれ、なぜ評価されるのか」を、実際の転職支援事例と共にご紹介します。


1. 「共感」できないリーダーは敬遠される時代

以前、ある上場企業の事業部長ポジションにて、極めて優秀な40代男性候補者をご紹介しました。経営視点を持ち、実績も申し分なく、プレゼンスも高い。しかし、結果は不採用。

理由はシンプルでした。経営陣からのフィードバックは、

「確かに優秀だが、一緒に働くイメージが湧かない。距離がある」

これまでなら「強い存在感=頼れるリーダー」と捉えられたかもしれませんが、今は違います。 心理的安全性を重視し、対話を通じて意思決定する「共感型リーダー」が明確に選ばれる時代なのです。


2. 求められるのは「支援型マネジメント」

私たちが支援したある成長ベンチャーのCHRO採用では、「組織の文化を整え、現場との橋渡しができる人」が最終的に選ばれました。

この方は、以前は大企業で部下を率いる立場にありましたが、マネジメントスタイルを大きく転換し、「任せて見守る、困ったときに寄り添う」スタイルへとシフトしていました。

実際、候補者本人が語っていた言葉が印象的です。

「今は、部下を動かすのではなく、部下が動きたくなる環境を整えるのがリーダーの役割だと考えています」

この考え方こそが、今の時代において多くの企業が求めるリーダー像です。


3. 「支配型リーダー」がもたらす組織疲弊

数年前、とあるPEファンド投資先企業にて、カリスマ性の高い営業本部長が着任しました。強烈なリーダーシップで売上を短期的に伸ばしたものの、半年後にはキーマン社員が次々と退職。

「ついていけない」「言いたいことが言えない」という声が多く、最終的に経営陣は交代を決断しました。

この事例が示すように、過度な指示・命令型リーダーは、今の時代において組織リスクと捉えられかねません。


4. 選ばれるのは「言語化できるリーダー」

共感型・支援型リーダーに共通しているのは、「思考を言語化する力」が高いという点です。

  • 自分の価値観や判断軸を丁寧に伝えられる
  • メンバーの気持ちや立場をくみ取りながらも、組織の方針に落とし込める
  • 過去の実績よりも、未来のビジョンを言葉で語れる

弊社が支援したある40代の経営企画部長候補は、選考中に「なぜその戦略を取ったか」をロジカルかつ温かく説明できたことで、CEOの信頼を獲得し、最終面接で抜擢されました。

今の企業は、成果よりも「どうその成果を導いたのか」「その先にどんな未来を描いているのか」を評価しているのです。


5. リーダー像の変化は「チャンス」でもある

かつての「声が大きくて指示が明確なタイプ」が中心だった時代から、今は「静かに傾聴し、問いを投げるタイプ」が求められるようになりました。

これは、リーダーシップに対する新たな定義であり、多くの優秀な人にとっての「再挑戦のチャンス」とも言えます。

求職者の皆様には、過去の型にとらわれず、自分自身のリーダーとしての姿勢・在り方を見直すきっかけとしていただければと思います。


◆ 最後に

私たちは、単なる経歴やスキルだけではなく、「人間性」や「価値観の共有力」を含めたマッチングを最重視しています。

これからの時代を導くリーダー像に共感いただけた方は、ぜひ一度ご相談ください。

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