News Us

最新情報

PEファンドにはどのような出口戦略があるのか──その違いと具体例

2025.06.24

求職者向け

エグゼクティブ層や経営幹部ポジションで転職をお考えの方にとって、PE(プライベート・エクイティ)ファンドが関わる企業への転職は大きなチャンスとなり得ます。
一方で、「PEファンドは最終的にどのように投資先企業から“Exit”するのか?」といった出口戦略への理解は、求職者にとって非常に重要です。

この記事では、弊社が実際に関わってきたPE投資先企業の事例も交えながら、出口戦略の種類と特徴を分かりやすくご説明します。


■ 主な出口戦略は3つ

PEファンドが投資先企業から資金回収を図る出口戦略には、主に以下の3つがあります。


① IPO(株式上場)

最も華やかな出口戦略です。ファンドが支援することで業績が改善され、企業価値が高まった段階で株式市場に上場し、株式を売却してリターンを得ます。

【実例】
弊社が支援したある外食チェーンでは、PEファンド参画後に業態改革とコスト構造見直しを実行。その後、経営陣の刷新を経てIPOに至りました。
このプロセスに経営企画部長として参画した方は、IPOというキャリアのハイライトを経験するとともに、市場価値のある経営スキルを習得されました。


② トレードセール(他企業への売却)

他の事業会社へ企業を売却する手法です。シナジーが見込める相手先(例:同業や関連業種)に譲渡することで、高い価値での売却を目指します。

【実例】
大手製造業の一事業部門がスピンアウトし、PEファンドの支援で独立。経営体制を強化後、アジアの上場企業グループにバイアウトされました。
この案件では、弊社から推薦したCOOが改革の中心人物となり、短期間でのバリューアップを実現。バイアウト後も新グループ内で引き続き経営幹部として活躍しています。


③ セカンダリーセール(他ファンドへの売却)

別のPEファンドに売却する手法です。成長フェーズによって異なるファンドが入れ替わることで、段階的に企業価値を高めていく戦略です。

【実例】
地方の老舗メーカーに最初に投資したファンドが、設備投資と組織改革を推進。次の成長ステージに進むため、大型の海外ファンドに売却されました。
弊社がサポートしたCFO人材は、2つのファンドをまたぐ経営に関わりながら、国内外の財務レポートやPMIの実務経験を積み、後に複数社からヘッドハンティングを受ける存在に。


■ 求職者が知っておくべきこと

PEファンドの出口戦略は、「終わり」ではなく、あなたのキャリアにとっての「成果発表」の場でもあります。IPOでの上場、売却によるPMI、ファンド間移行による継続成長──それぞれの局面において、経営人材に求められる視座と行動は異なります。

弊社では、こうしたステージごとの経験を求める企業と、挑戦を望む優秀な人材のマッチングを実現してきました。


■ 最後に

PEファンド投資先企業は、常に変革と成長を求められます。だからこそ、そこには経営の“現場”があり、成果を出せばダイレクトに報酬やキャリアに跳ね返る環境があります。
出口戦略の理解は、その変革プロセスを成功に導くための第一歩です。

ご自身の経験を活かし、新たなフィールドで“次の挑戦”をお考えの方、ぜひ一度ご相談ください。

お問い合わせはこちら

Contact

お問い合わせはこちら