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【特集】AI時代におけるCxOに求められるスキルとは

2025.05.26

求職者向け

~ヘッドハンターが見た、これからの経営人材に必要な力~

私たちは日々、数多くの経営人材と対話を重ね、企業側の「本当に求めている人物像」と、候補者の「本当に伝わる強み」とのギャップに向き合っています。

特にここ数年、企業がCxO(CEO、CFO、CHROなど)クラスに求めるスキルセットが大きく変わってきていると、現場で強く実感しています。今回はその実態を、私たちヘッドハンターの視点と実体験を交えてお伝えします。


1. 「過去の実績」よりも「未来を語れる力」が問われている

一昔前は、「売上○○億円達成」「組織を○○名まで拡大」といった実績があれば、それだけで引く手数多でした。しかし、今は違います。

あるスタートアップの経営者が言いました。
「過去の成功体験にしがみついている方よりも、10年後の市場をどう読むか、という視座で話せる人と一緒に走りたい」と。

つまり、どれだけ過去に優れた実行力を発揮していたとしても、未来の変化にワクワクしながら柔軟に構想を描ける人でなければ、候補にも入らないケースが増えています。

私たちの紹介実績でも、「未来志向」で語れる候補者ほど、最終面接通過率が明らかに高いのが事実です。


2. 「技術に無関心なCxO」は選ばれない時代に

生成AIやSaaS、サイバーセキュリティなど、今のCxOはIT領域を「任せる」だけではなく、「語れる」ことが強く求められています。

実際に、SaaS企業のCOOポジションを支援した際、最終面接で聞かれたのはこうでした。
「あなた自身、ChatGPTを使っていますか?」
「今の業務にどう活かしていますか?」

技術に詳しいことよりも、「自ら使って、変化を楽しんでいるか」が問われているのです。

「ITは専門外」と言い切るCxOは、ここ1~2年で急速に評価を下げています。反対に、日々学び、社内外で実験的に取り入れているような人材は、評価がうなぎ登りです。


3. 「組織を動かす力」から「文化を創る力」へ

私たちが関わる企業で、年収2,000万円以上のポジションで最も重視されるのが、「カルチャーフィット」と「カルチャービルディング」です。

ある上場企業のCHRO候補では、実績もスキルも申し分ない方が、「この人の話す言葉がうちの会社の空気と合わない」という理由で選考から外れたことがありました。

逆に、30代の若手で「経営経験はまだ浅い」が、「共感力が高く、組織をどう変えていきたいかの構想を熱く語った」候補者が、取締役ポストを射止めた事例もあります。

CxOが文化の担い手であるという認識は、もはや常識です。


4. 自分自身の「変化耐性」が問われる時代

最後に、私たちが候補者に最も重視して見ているのは、「変化を楽しめるかどうか」です。

企業が変革期にあるとき、「自分も変わる覚悟」があるCxOは、どんな逆風でも信頼され、結果を出します。
一方で、「自分の型がある」と頑なな方は、どれほど優秀でも途中で組織から離れていきます。

ある外資系ファンド投資先の経営者は、こんな言葉を残しました。
「この時代、変われない人がリスクだ」

私たちも、数多くのCxO採用を支援してきた中で、変化を受け入れ、楽しむことができる人ほど、長期的に企業とともに成長していると感じています。


◆ 終わりに

AI時代、VUCA時代と呼ばれるこの環境下で、CxOに求められるのは「経験」だけではありません。
むしろ「どれだけ学び続けられるか」「どれだけ自分を変えられるか」に、その価値が集まってきています。

貴方の次のステージは、「変化を楽しめる準備」ができたときに、自然と開けるものだと思います。
私たちは、そんな前向きなCxO候補者と、一緒に未来を描いていきたいと考えています。

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