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【本音解説】CxO面接で差がつく“非言語評価”とは?

2025.05.26

求職者向け

― エグゼクティブ採用で見られている“話していない部分”

「経営幹部ポジションの面接で何を見られるのか分からない」 「技術や実績には自信があるのに、なぜか落ちる」

そうした相談を、私たちは幾度となく受けてきました。CxOクラスの採用では、スキルや経験と同じくらい“非言語的評価”――つまり「言葉にならない部分」が重視されるのが現実です。

この記事では、私たちが実際のエグゼクティブ採用支援を行う中で見てきた、面接突破のポイントや落とし穴を、実体験とともにお伝えします。


1. 「何を話すか」より「どう伝わるか」が問われている

面接において、言っていることが正しくても「なぜか刺さらない」というケースがあります。

ある外資系企業のCFO候補の面接では、完璧な経歴と論理的な説明をしていた方が不採用となりました。理由は、

「話が正しいのは分かるが、一緒に経営する姿が想像できなかった」

というもの。

私たちの視点から見ても、表情・間合い・トーン・姿勢など、“言葉以外”の部分が与える印象が弱く、相手に「安心感」や「共感」を与えられていなかったことが大きな要因でした。

CxO採用では、「経営会議の席でこの人がいたらどう感じるか」を面接官が無意識に想像していることが多く、まさに非言語的な”空気感”が評価を左右します。


2. 「目線」と「質問の質」で本質が見抜かれる

弊社が支援したPEファンド投資先のCEOポジションでは、最終面接でわずか2問しか質問がされませんでした。

にもかかわらず、選考は明確に差がつきました。その要因は、

  • 回答の中に「自分ごと」で語れていたか
  • 質問返しが戦略的かつ思考深度があったか
  • 話すときの“目線の高さ”が自然に出ていたか

つまり、問いにどう答えるか以上に、「この人は何を見て、何を重視して意思決定してきた人か」が、受け答えの質で読み取られていたのです。


3. “自信”と“傲慢”の違いは、非言語で伝わる

あるCxO候補が、面接官から非常に評価されていたにもかかわらず、最終的に辞退された事例があります。

理由は、

「候補者が場に合わせる姿勢を見せず、自己主張が強すぎた。将来的にチームと衝突しそうだと感じた」

というもの。

この方は声のトーンや表情にやや硬さがあり、「俺についてこい」型の印象を無意識に与えてしまっていたのです。

エグゼクティブには当然自信が求められますが、面接官が見ているのは「その自信が謙虚さと共存しているかどうか」。それは言葉ではなく、態度・聞き方・相手への配慮で判断されます。


◆ 最後に

CxO面接においては、「何をやってきたか」だけでなく、「一緒に経営できるかどうか」が見られます。

それは言葉ではなく、表情、目線、間の取り方、立ち居振る舞いといった“非言語的な情報”の中に表れます。

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